意識的食事法
意識的食事法(以下、意識食と表す)は不食を目指す人にとって最も効果的な方法である。意識食はあなたの体にとって本当に必要なものを適切量、適切時に与える。
空腹を感じたとしよう。その時:
1.しばらくそのままで心と体をリラックスさせて、自分に問いかけてみる。
「何が欲しい?」と。
そして答えを感じとる。考えるのではなく。知性より感性を用いると潜在意識がその力を顕すようになる。
思考(知性、顕在意識)は意識世界の中の小さくて限られた部分なので、心や体を理解するためにはそこを超える必要がある。よって、答えは、感じとるのだ。もはやこの時点で、空腹感が消えている可能性もある。その場合、意識食はここで終わる。
他に起こりえる事は、感情等が現れることだ。なぜかといえば、妨げられた感情、考え、心理過程などが押し出された時、それはまず空腹感として現れる。そんな状態の時食べると、それらの感情は心の中に押し戻されることになる(食べ物でふたをされる)。
2. まだ空腹感がある場合次のステップに進む。
実際食べたい物は何か、自分に問いかける。いろいろな食べ物を目にして、あなたの心を最も捉えるものを感じとる。それが分かったら数秒間それを口に入れた時、またお中に入れた時の事を思い浮かべてみる。
再び問いかける。「欲しいのは何?」答えを感じとる。
もし空腹感が消えたら、ここでおわり。同じ様に何らかのイメージや思いが浮かび上がるかもしれない。それらはあなたの事をより理解するためのものだ。それらの思いを喜んで受け入れ、あなたの心や体で十分に感じとったらいい、それらは何を伝えようとしているのか。それを感じとることができたら、もはやそれらのことがあなたを空腹にすることはないだろう。
3. もし体が本当に食べ物という物質を必要としている場合、この段階では空腹感は消えないだろうから、意識食のプロセスを進める。では……あなたが食べたいと感じるその食べ物を手にする。意識的にする。自分の動き全部を感じながら。どう持ち、どう切り、どう調理など、自分の感情を丁寧に観察する。同じ問いかけ「食べたいのは何?」を続けながら。
そしてその答えが感じとれるまで待つ。この段階で空腹が消えるかもしれない。又はあるイメージや変わった考えが浮かぶかもしれない。そうでない場合、次のステップに進む。
4. 今あなたは食べたいものの前に座っている。あなたの全ての動きと体の反応を感じながら、ゆっくりとその一部を手にとる。鼻の前に置いて匂いをかいでみる。その匂いの中で喜びに浸り問いかけを続ける。
「欲しいのは何?」
答えを感じとる。前段階と同じ様に空腹感が消え、何らかの感情が浮かび上がったら、ここで終わり。そうでない場合、次のステップへ。
5. では、その食べ物をかじってみよう。口に入れたまま、その喜びに浸る。頭、心、体、全ての反応を感じながら。考えるのでなく、“感じる”。
6. 次、一番重要な、長く噛む(3分以上):長ければ長いほど良い。極端に言えば数時間でも良い。普通3〜6分で十分だ。口に入れたものが液状になり、味が変わったら、飲み込む。一度以上は味が変わるはずだ。味が変わる前に絶対に飲み込んではいけない。それでは意識食にならない。考えず、“感じる”ことで観察する。噛み続けていて、まずく感じ、飲み込みたくなくなったら出してしまってらいい。
7. この方法で一口ずつ、お腹いっぱいになるまで続ける。そして、これが「真に体が求めるもの」であったことが分かる。
意識食はあなたと食の関係をいつも理解しながら進めていくことができる。空腹感か喉の渇きがこの過程の始まりだ。進んでいくと、実際あなたが欲しているものは何なのかを発見する。
もしそれが本当に体が求めるものではなかったら無理に体に与える必要はない。体に一番いいやり方は体が真に欲するものを、欲するだけ、欲する時に与える事だ。
意識食を利用すれば、戦ったり、誤解したり、間違いを冒したりすることなしに、意識的に不食家になることができる。
あなたの体、地球、とあなたの心の本当の関係に気づくいていく。食がこの関係の中でその役割を終えるとき、食は自然と無用なものとなり、地球生活というゲームの不要品となってあなたから去っていく。
意識食は真我≠もっと意識させる行為の一つだ。真我≠ヘ、私たちの心や体を通じて具現されるようになればなるほど、私たちの持っている問題は減り、もっとよく見たり、感じたり、理解したりできるようになる。真我≠ヘ意識、光、愛であるから、私たちの心や体を動かすたった一つの要因だ。言い換えれば、本当は、あなたは、何も必要じゃない。あなたが全ての源なのだから:)あなたに必要な事はただ一つ。その源が、姿を現す「ままにさせる」こと
「普通」の生活の中では真我≠ヘ心の中の知の部分に抑えられている。知の部分は人間のほとんど全てのマインド世界を占領している。意識食や他の意識法で知性の声を静め、直感をいつも感じるようにできる。直感(超意識)は真我≠ニ直接繋がっているから、何でも分かっている。全ての解決法も知っている。あなたが欲しいもの、必要なものももたらしてくれる。
意識食、意識的睡眠、意識的会話、意識的……何であれ、それらはあなたをもっと意識的にし、あなたの意識世界を拡げる。それが十分に拡がった時、全てが理解できるだろう。もう問題となるものも何もない。そんな状態になった時、ブレサリアン、ライタリアン、無呼吸生活、気温の影響を受けない生活など、もはや手に入れたも同然である。